コーヒーは、その魅力にハマるほどに奥深さを感じるもの。

本格的なコーヒーを追求するほどに、「世界にはどんなコーヒー豆の種類があるのか?」と気になる方も多いのではないでしょうか。

世界各国のさまざまな地域でコーヒー豆は収穫され、それぞれの土地や気候によって個性的な味わいや風味も生まれます。

今回は、知っているだけでいつものコーヒーが少し美味しく感じられる、そんな「豆知識」をご紹介します!

コーヒー豆の種類はアラビカ種とロブスタ種の2種類

私たちが普段飲んでいるコーヒーは99%以上が「アラビカ種」が「ロブスタ種」のどちらかに分類されます。

リベリカ種と呼ばれる、主に西アフリカや東南アジアで採れるコーヒー豆もあるのですが、生産量は世界全体の1%以下なのでここでは割愛します。

世界の生産率では、アラビカ種が約60〜70%、ロブスタ種が約30〜40%となっています。

どちらも同じコーヒー豆ですが、育つ環境によって味や香り、コクが大きく変わるので、その特徴をご紹介します。

香り高く、繊細な味わいのアラビカ種

アラビカ種は「コーヒーの王道」と言われるほどになじみ深い豆の品種です。

一般的にレギュラーコーヒーと呼ばれていて、家でもカフェでも、レストランでも、さまざまな場所で口にしている種類となります。

標高1,000m以上の高地で栽培され、寒暖差のある環境でじっくり熟成されるため、酸味と甘みのバランスが良く、香りや酸味があり、まろやかな味わいが特徴です。

実は世界の高級コーヒーのほとんどがこのアラビカ種で、私たちのコーヒーももちろんアラビカ100%♪

カフェイン量も少ないので飲みやすく、安定した味わいなので初心者にもおすすめです!

苦味が強く、力強いコクが魅力のロブスタ種

ロブスタ種は「パンチのある味わい」でしっかりとした飲んだ感のある品種です。

エスプレッソやインスタントコーヒーのブレンドなどによく使われる種類となります。

標高500m以下の低地で育ち、高温や病害虫に強いので、ボディ感が強くて香りは控えめなことが特徴です。

苦味の奥にナッツやチョコレートのような風味を感じられる、品質改良された高品質ロブスタは近年のトレンドとなっています!

カフェイン量はアラビカ種の約2倍あり、目覚めの一杯にはとてもおすすめです。

アラビカ種とロブスタ種の代表的な系統と特徴

品種としては主に2種類のコーヒー豆ですが、そこから先の系統も幾つかに分かれてきます。

どの系統が上ということはなく、シーンや好みによって選ぶのがポイントです!

アラビカ種の代表的な系統

  • ティピカ(Typica)・・・原種に近い伝統的な品種。ナッツのような甘みとクリーンな後味が特徴。
  • ブルボン(Bourbon)・・・ティピカからの派生。チョコレートやキャラメルのような香りが特徴。
  • ゲイシャ(Geisha)・・・エチオピア原産の高級品種。フローラルで紅茶のような香りが特徴。

特にゲイシャは世界のバリスタ大会でも高評価で、一度は体験するべき特別な豆♪

ロブスタ種の代表的な系統

  • カネフォラ(Canephora)・・・ロブスタ種の主要系統。苦味・ボディ感・コクが強いことが特徴。
  • ファイン・ロブスタ(Fine Robusta)・・・品種改良版のロブスタ。ロブスタ種+風味の強さが特徴。

ロブスタ豆をブレンドに少量加えると、エスプレッソの泡(クレマ)がきれいに立ち、味に深みが出ます!