コーヒーの保存方法についてご質問をいただくことがよくあります。
真空キャニスターで保存しないといけないという情報をよく見るのですが、私たちの見解としては常温保管でも問題ないというのが結論です。
確かに6ヶ月くらい経つと酸化した感じが分かるようになるので、なるべく酸化させないようにすればOKかなと思います。
注意するべきなのは、酸化しやすい深煎りのコーヒー豆と、暑くて湿気のある夏のシーズンの保管の2つです。
そこで、今回は保存時に気を付けることとおすすめの保存方法の解説をしたいと思います!
なるべくコーヒー豆を劣化させず、最後の1杯まで楽しんでくださいね。
コーヒーを不味くしてしまう3つの要素

コーヒーを不味くするものは、「光、酸素、高温多湿」のコーヒーを「酸化」させてしまう3つの要素です。
直射日光が当たると、コーヒーの香りが抜けて苦味が増します。
空気中の酸素に触れると、甘み・酸味が失われ、酸化臭がしてきます。
温度が高温なほどに酸化が進み、湿度が高いと水分がコーヒーに触れて雑味が出ます。
なので、この3つの要素をなるべく減らすことがコーヒーを美味しく保つ秘訣となるわけですね!
コーヒーのおすすめ保存方法

それでは、具体的にどうすればコーヒーを酸化させないかを解説したいと思います。
飲み切りまでの時間でおすすめが変わりますので、用途に合わせてチェックしてみてくださいね。
コーヒー袋のまま常温保存(1ヶ月以内)
まず最初に、開封日から1ヶ月以内程度で飲み切るならば、袋のまま常温保存で全く問題ありません。
基本的にコーヒーメーカーが使用している袋は、遮光性や防湿性が高い素材であることが多いからです。
私たちのワイキキコーヒーもそうですが、光も空気も通さないアルミ蒸着袋であれば、だいぶ良い保存状態を維持することができます。
少なくとも、キャニスターやジップロック、タッパーなどの容器に移し替えるよりいいことは間違いありません!
また、空気は抜けるけど入らないバルブを取り付けたり、酸素を抜いて窒素充填することも多いので、開封しない限りは常温保存で良いと思います。
1ヶ月以内程度で飲み切れるのであれば、開封後に空気がなるべく入らないようにクリップをして保存をしておく程度でOKです。(真空にするのは不要)
コーヒー袋をアルミ缶に入れて冷蔵保存(2ヶ月以内)
常温保存以上に優秀な保存方法は、「コーヒー袋ごとアルミ缶に入れて冷蔵保存」です!
アルミ缶に入れることがコツで、結露による風味劣化と、他の食品からの匂い移りを防ぐことができます。
この方法であれば常温保存と比較して、酸化のスピードが半分以下になります。
結果として、2ヶ月くらいは香り・甘み・クリアさをキープできます♪
結露や匂い移りに加えて、出し入れが多いと温度差で湿気と酸化が進むので、保管状況によってはデメリットも多くなるので気を付けましょう!
小さい袋に分けて冷凍保存(2ヶ月以上)
もしも飲み切るまでに時間がかかるならば、最強の保存方法は冷凍です!
コーヒーは開封後2〜3週間経つと酸化し始めるので、飲み切るまでに2ヶ月以上かかるならは冷凍保存がおすすめとなります。
冷凍すれば酸化しなくなるので、基本的には劣化しないと考えても問題ありません。
ただし、小分け・密閉・結露の対策ができて初めて「最高の鮮度のまま保存」ができるので、その点は気を付けてくださいね。
なお、冷凍すると必ず聞かれるのが、コーヒー豆は冷凍のまま挽いて良いのか、それとも常温に戻してから挽くのかというものですが、これは冷凍のままでOKです!
