どのお店に行っても商品棚にずらりと並ぶコーヒーパッケージ。
コーヒーは好きだけど、どれを選んだら良いのか迷ってしまったことはありませんか?
実は一度コツさえ掴んでしまえば、美味しいコーヒーの選び方はとても簡単!
というのは嗜好品であるコーヒーは、「美味しい=自分の好みに合う」だからです。
コーヒー初心者でも自分好みの一杯が見つかる方法を5つのステップで分かりやすくご紹介します。
きっと、世界にたくさんあるコーヒーの中から自分のベストが見つかりますよ。
【ステップ1】コーヒーの風味の選び方

まずは、自分好みの「風味」からコーヒーの産地を選びましょう!
産地はいくつかブレンドされていることもあるので、自分の好きな風味の国だけ認識しておけばOKです。
甘いコーヒーが好き
甘いコーヒーが好きな人は、ブラジル・コロンビア・グアテマラなどの産地のコーヒーがおすすめ!
ブラジル産はナッツやチョコレートのような甘さが特徴で、酸味が穏やかで飲みやすい。
コロンビア産はバランスがとてもよく、カラメルのような甘みがあり、柔らかく親しみやすい。
グアテマラ産は黒糖やハチミツのような甘みがあって、後味がまろやか。
苦いコーヒーが好き
苦いコーヒーが好きな人は、インドネシア・インド・タンザニアなどの産地のコーヒーがおすすめ!
インドネシア産は力強い苦味と独特のスパイシーな風味が特徴で、深煎りに最適。
インド産は濃厚で重厚感があり、スモーキーな苦味が特徴。
タンザニア産はしっかりとした苦味にほどよい酸味が加わって、味の輪郭が明確。
酸味があるコーヒーが好き
酸味があるコーヒーが好きな人は、エチオピア・ケニア・イエメンなどの産地のコーヒーがおすすめ!
エチオピア産は華やかな酸味と果実感があり、レモンや花のような香り。
ケニア産はジューシーでワインのような酸味があって、明るくキレのある味わい。
イエメン産は複雑な酸味とスパイス感があり、個性が強くて深みがある。
香りがあるコーヒーが好き
香りがあるコーヒーが好きな人は、アメリカ(ハワイ)・パナマ・コスタリカなどの産地のコーヒーがおすすめ!
ハワイ産は上品なはちみつやバニラのような甘い香りで、爽やかさとコクのバランスが絶妙。
パナマ産は非常に華やかで高級感ある香りがあり、フローラルで透明感のある味わい。
コスタリカ産はクリーンで柑橘系の香りで、トロピカルな印象もある。
【ステップ2】コーヒーの焙煎度の選び方

次に「焙煎度」の特徴を把握して、好みを絞りましょう!
ある程度、風味と相性が良い焙煎となっていることが多いので、好きな組み合わせかどうかを確認すればOKです。
- 浅煎り・・・フルーティで軽やか。酸味のあるコーヒー、香りのあるコーヒーとの相性が良い。
- 中煎り・・・甘みと酸味のバランスが良い。甘いコーヒー、香りのあるコーヒーとの相性が良い。
- 深煎り・・・苦味とコクが強い。甘いコーヒー、苦いコーヒーとの相性が良い。
好みの風味と相性のいい焙煎度が分かると、一気に好みの味に近づきます。
一般的には、浅煎りはライトロースト、中煎りはミディアムロースト、深煎りはダークローストと表現するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【ステップ3】コーヒーの精製方法の選び方

これは少し難しいですが、こだわるなら精製方法まで選ぶとより自分好みの味に近づきます。
精製方法は主に2種類と考えてOKで、一般的なのはウォッシュドプロセスという方法になります。
ウォッシュドプロセス
収穫したコーヒーチェリー(果実)を水で洗い、果肉を取り除いたあと、発酵・洗浄してから乾燥させる方法です。
雑味が少なくスッキリとした後味が特徴で、軽やかな印象のコーヒーになります。
苦いコーヒー、酸味のあるコーヒーとの相性が良い精製方法です。
世界の総生産量のうち、50〜60%くらいはこの精製方法となっています。
ナチュラルプロセス
収穫したコーヒーチェリー(果実)を果肉をつけたまま天日干しにし、完全に乾燥させたあとに皮と果肉を取り除く方法です。
果実の甘みや香りが豆に移り、甘み・コク・フルーティーさが強く、濃厚な味わいになります。
甘いコーヒー、香りのあるコーヒーとの相性が良い精製方法です。
世界の総生産量のうち、30%くらいはこの精製方法となっています。
【ステップ4】コーヒーの粗さの選び方

コーヒーの挽き方までこだわるようになるとプロの領域です!
コーヒーは一般的に5つの挽き方に分類されていて、それぞれ特徴が異なります。
- 粗挽き・・・まろやか・苦味控えめ。酸味系との相性が良い。
- 中粗挽き・・・クリーンでバランスの良い味。甘み系・香り系との相性が良い。
- 中挽き・・・甘み・酸味・苦味のバランスが良い定番。万能型。
- 中細挽き・・・苦味とコクがやや強めで香りが濃い。甘み系・苦味系との相性が良い。
- 細挽き・・・濃厚で苦味が強くてコクがある。苦味系との相性が良い。
世間では一般的に中挽きで粉上(グラインド)になったコーヒーが販売されています。
豆(ホールビーン)から購入して自分で挽くこだわりがある人だけがこのあたりの違いは楽しむのが良いかもしれません。
【ステップ5】コーヒーの鮮度の選び方

最後は単純ですが、コーヒーの味わいを左右するのはやはり鮮度。
焙煎された豆は時間とともに風味が落ちてしまうため、できるだけ新鮮なものを選びましょう。
- 焙煎日はなるべく直近のものを選ぶ
- 飲む直前にコーヒー豆を挽く
- 密閉保存&冷暗所保管を気を付ける
- 開封後は2週間以内に飲み切る
5つのステップを組み合わせて自分のベストを探そう!

以上の5つのステップで、自分にとっての最高のコーヒーを見つけることができるはずです。
最後にまとめとしてワイキキコーヒーのパターンでステップのご紹介をしたいと思います。
私たちワイキキコーヒーの場合は、ハワイらしい南国の甘くてフルーティーな味わいを目指しました。
【ステップ1】ハワイ産などの香りのあるコーヒー、ブラジル産やコロンビア産などの甘いコーヒー
【ステップ2】香りのあるコーヒー、甘いコーヒーと相性の良い中煎り
【ステップ3】同じく香りのあるコーヒー、甘いコーヒーと相性の良いナチュラルプロセス
【ステップ4】こちらも香りのあるコーヒー、甘いコーヒーと相性の良い中粗挽き
【ステップ5】可能な限りの小ロット生産&鮮度を落とさないための窒素充填
このような感じで、甘いコーヒー+香りのあるコーヒーにとってベストな配合にしています。
皆さんも、ぜひ自分好みの最高のコーヒーを見つけてみてくださいね。