コーヒーの風味や特徴を決める最も重要な要素に、「産地」があります。
気候、土壌、標高などのコーヒー豆が育つ環境によって、その味わいは驚くほど変化します!
コーヒーの産地は主に「中南米」、「アフリカ」、「アジア」に分類されるのですが、それぞれに独自の特徴があって、まるで別の飲み物のようです♪
例えば、中南米のコーヒーはバランスの取れた味わいですし、アフリカのコーヒーはフルーティで華やかな酸味が特徴、アジアのコーヒーはスパイシーで重厚なボディ感があります。
今回はそんな世界中にあるコーヒー産地、約80ヶ国の中から生産量ではなく、味わいに人気があるTOP10のランキングでまとめてみたので、ぜひ自分の好みに合ったコーヒーを選ぶ際の参考にしていただけたら幸いです!
中南米の人気コーヒー産地
まず最初は、コーヒー生産の中心エリアである中南米のコーヒー産地をご紹介します!
中南米からはTOP10に5ヶ国がノミネートしました♪
生産量世界一を誇るコーヒー王国「ブラジル」
ブラジルは世界No.1のコーヒー生産国であり、全世界のコーヒーの約30%が生産されています。
味わいのバランスが良いこと、安定した豆の供給ができることから、世界中のブレンドコーヒーのベースとなっていることが多いです!
また、ブラジルは様々な気候帯を持っているので、様々な地域でコーヒーを栽培しており、風味のバリエーションも豊富なことも特徴となります。
ナッツ系の風味とチョコレートのような甘さがあり、酸味が控えめで滑らかな口当たり!
そんな初心者でも飲みやすいコーヒーなので、ブラックはもちろん、ミルクを加えてカフェラテやカプチーノにしても美味しいですよ♪
エメラルドマウンテンが大人気「コロンビア」
コロンビアでは「エメラルドマウンテン」が有名で、生産量も世界No.3、その名は高品質なコーヒー豆の代名詞となっています。
厳選された豆のみが使用されることはもちろん、非常に細かい基準をクリアしたものだけが市場に出回ることを許可されます。
バランスの取れた酸味と甘味、フルーツのような風味が特徴で、飲むたびに新たな発見があるコーヒー♪
基本的にはベリーやシトラスのようなフルーツの風味が感じられることが多く、その豊かな香りが特徴となっています。
世界中の愛好家からも高く評価されている産地で、ブラックでもミルク入りでも美味しく飲めるコーヒーです!
特殊な条件が生み出す深みのある味わい「グアテマラ」
グアテマラは火山性土壌と多様な気候条件が、独特の風味を持つコーヒーを生み出すエリアです!
特に、標高が高くて昼夜の温度差が大きい地域では、コーヒー豆がゆっくりと成熟し、複雑な風味が育まれます。
生産量こそあまり多くはありませんが、この特殊な環境こそがコーヒー豆に豊かな栄養分を与え、独特の味わいを生み出している秘訣♪
フルーティーな酸味とチョコレートのような甘さが特徴で、この絶妙なバランスが多くのコーヒー愛好家に愛されています。
中煎りから深煎りまで様々な焙煎度合いで楽しむことができ、一度飲むと忘れられない深い味わいが楽しめるコーヒーです!
高地で栽培される高品質コーヒー「ホンジュラス」
ホンジュラスは多様な地形と気候条件から、高品質なコーヒー豆が栽培する産地です。
小規模農家による手作業での収穫と精製方法によってその品質の高さが支えられています!
柔らかな酸味とバランスの良い風味が特徴で、生産量も世界No.5、柑橘類やベリーのような明るいフルーツ風味が感じられ、口に広がる甘さと滑らかな口当たりが魅力です♪
単体で飲むのも良いですが、バランスの取れた味わいなのでブレンドにもよく合うコーヒーとして人気があります。
バランスが良いのでライトローストからダークローストまで幅広く楽しむことはできますが、特に中煎りでより風味が引き立つのでおすすめです!
ブルーマウンテンの圧倒的な名声「ジャマイカ」
ジャマイカは世界3大ブランドの1つであるブルーマウンテンコーヒーが世界的に有名!
ジャマイカ東部にあるブルーマウンテン山脈の高地で栽培され、その独特な風味と高品質は世界最高峰、その豆は非常に高価で取引されることが多いです。
標高の高さ、適度な降雨、そして肥沃な火山性土壌が、すべて理想的な条件なんですね♪
豊かな香りと酸味、甘みが絶妙に調和し、苦味が控えめで後味が爽やかなことが特徴です!
この品質の高さとバランスの良さは世界でも類を見ず、多くのコーヒー愛好家に支持され続けています。
アフリカの人気コーヒー産地
次に鮮やかな酸味とフルーティな風味が特徴となっているアフリカのコーヒー産地をご紹介します!
アフリカは他にも入れたい産地がいくつかあるのですがTOP10には2ヶ国だけを選びました♪
コーヒー発祥の地「エチオピア」
エチオピアはなんと言ってもコーヒーの発祥地として有名です。
9世紀頃にエチオピアの羊飼いが、彼の羊たちが赤い果実を食べて活発になるのを見て、真似をしてコーヒーを飲むようになったと言われています!
そんな伝説から今でも多くのコーヒー愛好家にとって特別な場所であり、生産量でも世界No.6、多岐にわたる風味もとても人気です♪
フローラルな香りやベリー系の風味が特徴で、特にイルガチェフェ地域のコーヒーは、ジャスミンやベルガモットのような花の香りがあり、明るい酸味とフルーティな味わいが楽しめます。
軽やかで飲みやすく、多様性を感じさせてくれるコーヒーです!
アフリカ最高峰のキリマンジャロ「タンザニア」
タンザニアが誇るのは世界3大ブランドの1つ「キリマンジャロ」です!
世界で最も持続可能なコーヒー生産に対する取り組みに力を入れており、小規模農家によって作られる高品質なアラビカ種のコーヒー豆は世界最高峰と言っても過言ではありません♪
高地で栽培されるコーヒーとして知られ、豊かな火山性土壌と適度な降雨量がコーヒーの栽培に理想的な環境となっています。
鮮やかな酸味とフルーティーな風味が特徴で、特にベリーやシトラスのような明るいフルーツ風味が感じられます。
しっかりとしたボディ感もあり、バランスの取れた味わいが楽しめるコーヒーです!
アジアの人気コーヒー産地
最後にスパイシーで重厚な風味が特徴となっているアジアのコーヒー産地をご紹介します!
アジアからはTOP10に誰もが納得するであろう3ヶ国を選んでいます♪
スマトラ島のコーヒーが大人気「インドネシア」
インドネシアは火山性の豊かな土壌と多湿な気候によって有名なコーヒー生産地!
世界No.4のコーヒー生産量であり、その中でも特にスマトラ島のコーヒーは特有の風味と重厚なボディで世界中のコーヒー愛好家に愛される存在です。
これは独特の精製方法(ギリングバサ)である半水洗式と呼ばれる手法によるもので、非常に個性的な風味を生み出します♪
全体的にスパイシーな風味が特徴で、シナモンやクローブ、ナツメグのようなスパイスの香りを感じます。
深煎りが特におすすめで、さらにその豊かな風味と重厚なボディを楽しむためにブラックで楽しむのが一般的です!
世界No.2のコーヒー生産国「ベトナム」
ベトナムはブラジルに次いで世界No.2のコーヒー生産国。
特にロブスタ種の生産が盛んで、その生産量は世界全体のロブスタ種の約40%を占めています。
ロブスタ種と言うと、アラビカ種に比べて見劣りするインスタントコーヒー専用のようなイメージがありますが、栽培が容易で、病害に強く、高い収量が得られるため、商業用に広く利用できる特徴があります!
強い苦味と濃厚な風味が特徴で、カフェイン含有量が高く、深いコクを楽しむことができます。
そのため、エスプレッソや濃いめのブラックコーヒーが最適ですが、濃いロブスタコーヒーに練乳を加えた「ベトナムコーヒー」という、甘さと苦味が絶妙に調和した独特のコーヒー文化も楽しめます♪
独特な製法のモンスーンコーヒー「インド」
インドは独自の風味を持つアラビカ種とロブスタ種の栽培を行っているエリアです!
アラビカ種は滑らかな口当たりとバランスの取れた酸味、ロブスタ種は濃厚で重厚なボディ感が特徴となっています。
また、収穫後のコーヒー豆をモンスーンの湿気を利用して熟成させる「モンスーンコーヒー」の産地としても知られています。
湿気を吸収することで、豆の酸味が抑えられ、まろやかで深い味わいとアジアらしいスパイシーで独特な風味が生まれます♪
主に深煎りでその個性が際立つものが多いですが、インドらしくコーヒーにも多様性があるので、様々な楽しみ方ができます。
ハワイの人気コーヒー産地
おまけとして私たちが主に取り扱っているハワイのコーヒーについても解説したいと思います!
本当はTOP10に入れたいところですが、生産量が世界の収穫量の1%にも満たないようなごく少量のため、残念ながらランク外。笑
ただ、ジャマイカの「ブルーマウンテン」、タンザニアの「キリマンジャロ」と並び世界3大ブランドの1つとなっているハワイ島の「ハワイコナ」は世界に誇るコーヒーです♪
豊かな香りと柔らかな酸味、控えめな苦味が特徴で、チョコレートやナッツ、キャラメルのような甘みがあり、後味も非常にクリアで爽やかです。
私たちもハワイのUCCと提携しながら、ハワイ島にある農園から直接仕入れをしておりますので、ぜひ本場の味をご堪能くださいね。